京都屈指のパワースポット、伏見稲荷大社|知っておきたい歴史と見どころ解説!【心解き放つ旅】
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伏見稲荷大社(読み方:ふしみいなりたいしゃ)は、全国に3万社あるといわれている「おなりさん」の総本宮で、稲荷信仰の総本山。京都市伏見の稲荷山に建立されたこの神社は、古くから人々の篤い信仰を集めています。
赤い鳥居の連なるミステリアスな雰囲気に魅了される人は後をたたず、日本だけでなく世界中からの観光客で賑わっています。パワースポットとしても人気な伏見稲荷大社の見どころと、周辺の観光スポットを紹介します。
伏見稲荷大社の基本情報
名前の由来
伏見稲荷大社の名前は、「イネが生った」という山城国風土記の記述に由来するという説が最も有名です。おいなりさんといえばキツネをイメージする方も多いかと思いますが、実は祀られている稲荷大神はキツネではありません。稲荷大神の眷族(神の使い)が白狐であり、稲荷大神とともに神聖な動物として崇められおり、境内のあちこちにある表情豊かな狐像も魅力の一つです。
歴史
和銅4年(711年)秦伊侶巨(はたのいろこ)によって、稲荷大神を稲荷山に祀ったことが創建とされています。天長4年(827年)、稲荷大神に従五位下の神階が奉授されて以来、京中の人々から広く崇められるようになりました。延喜8年(908年)には藤原時平によって三個社の御社殿を修造されたのち、天慶5年(942)に神階の最高位である「正一位」へと昇格を叶えます。
応仁元年(1467年)に起こった応仁の乱により多くの社殿が消失してしまいましたが、明応8年(1499年)には本殿を含む消失された社殿が再興されました。近代に入り、明治42年(1909年)には、本殿が国の重要文化財に指定されています。
アクセス
住所:京都市伏見区深草薮之内町68番地
■電車
伏見稲荷大社の最寄り駅は、JR線と京阪本線の2つの駅があります。
京都駅からの場合は、JR奈良線から約5分の「稲荷駅」にて下車してすぐ。三条方面や大阪方面からの場合は、京阪本線「伏見稲荷駅」の利用が便利です。駅から大社までは、徒歩約5分で到着します。
■市バス
バスを利用する場合は、南5系統に乗って「稲荷大社前」下車。バス停からは徒歩約7分で到着します。
■自動車
料金
境内にある参拝者用駐車場は、無料で駐車できます。しかしながら、週末などは非常に混雑するため、周辺の有料駐車場を利用するか、公共交通機関の利用がおすすめです。
拝観時間
境内は昼夜問わず24時間参拝可能で、参拝料も無料です。ただし、ご祈祷やお守りをお願いする場合は、受付時間があります。
祈祷対応時間:8:30~16:30
授与所:7:00~18:00
ご利益
伏見稲荷大社は、古来より五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、諸願成就の神様として、全国の人々の篤い信仰を集めています。豊臣秀吉が母親の病気平癒を願ったという逸話から、病気全快のご利益も。出産、厄年などの願い事によって、「住所」「屋号、会社名」「名前」などで申し込み、祈祷をお願いすることもできます。
伏見稲荷大社のおすすめ観光スポット&ルート
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- 楼門
天正17年(1589年)に、豊臣秀吉が母親の病気平癒を願って寄進したと言われており、国の重要文化財に指定されています。外拝殿、奥宮、白狐社などが状態良く保存されています。楼門の前には、一対の狐像が狛犬のように向き合って置かれています。
- 本殿
朱色の眩しい本殿には、五穀豊穣を司る五柱の神様が一つの社殿に合祀する形で祀られています。食べ物に恵まれるよう、古くより人々に崇められてきました。
応仁の乱によって焼け落ちた本殿は明応8年(1499)に再興され、国の重要文化財建造物に指定されています。室町時代式建築から桃山時代式建築の過渡期に建立されたと言われ、桃山風の豪華な彫刻も見どころです。社殿建築としては大型で、 日本古来の歴史的な手法である檜皮葺のつくりに、唐破風の屋根が特徴的です。
- 千本鳥居
伏見稲荷大社といえば、幾多にも続く朱塗りの鳥居が一番の見どころ。千本鳥居をたどってゆくお山巡りは、伏見稲荷大社ならではの体験です。この鳥居は「願い事が通りますように」という気持ちと感謝を込めて、江戸時代より参拝者から奉納されており、現在では参道全体で1万基を超える数になるとも言われています。
朱という色は明るい希望の気持ちと、生命、大地、生産の力を表しているとされ、特に伏見稲荷大社で使われる朱は「稲荷塗」とも呼ばれています。
- 奥社奉拝所
千本鳥居を通り抜けた先にあるのが、奥社奉拝所です。稲荷大神が鎮座する稲荷山の峰々を巡拝する「お山めぐり」のスタート地点となります。お山参道には朱塗りの鳥居が建ち並び、参拝客を山頂へと誘います。お山巡りの総距離は約4km、かかる時間は約2時間ほど。
奥社奉拝所は「おもかる石」でも有名。灯篭の前で願い事を唱えながら、上に乗っている丸い石を持ち上げて、その成就を占うことができます。持ち上げた石が、自分が予想していたよりも軽ければ願い事が叶い、重ければ叶いづらいと言われています。
- 熊鷹社(新池)
熊鷹社は新池の石積みをご神体として設けられた社殿です。探しものを司る神様で、この新池に向かって手をうち、こだまが返ってきた方向を探せば、行方知れずの人に会うことができると言い伝えられています。
- 眼力社
眼を司る神様が祀られており、古くから「眼の病気が良くなる」「先見の明、眼力が授かる」というご利益があるといわれています。目の健康を願う人をはじめ、また先見の明というところでは、経営者や相場関係者にも人気の神社です。
- 薬力社
病気平癒、無病息災、薬効など、薬や健康に関してのご利益がある神社です。薬力大神の狐像は伏見稲荷大社の中でも珍しい親子狐とされており、安産、子孫繁栄、家内安全祈願の象徴としても崇められています。境内にある手押しポンプの井戸水で薬を飲むと、薬の効きが良くなり、病が治ると言い伝えられています。
近くには「おせきさん」と親しまれる「おせき大神」という喉を守る神様が祀られており、その昔は「声が通るように」と歌舞伎役者がよく参拝していたとか。現在でも喉を使う仕事をする、芸能人などが参拝に訪れています。また、このおせきさんには郵便受けが設置されており、遠方の方など直接参拝できない方も、はがきで祈願やお礼参りができるようになっています。
8.一ノ峰(上社神蹟)
一ノ峰は稲荷山の山頂、標高233mにあり、末広大神と呼ばれ親しまれています。その昔に稲荷大神に別名をつけて、自分だけの神様として祀ったものであると言われています。
伏見稲荷大社のイベント
初午大祭
時期:2月初午の日
和銅4年(711年)2月初午の日に、稲荷大神が稲荷山へ鎮座したことにちなむ大祭です。初午のお詣りは「福詣」とも呼ばれ、商売繁昌、家内安全を願い多くの人が訪れます。参拝者は、有料で縁起物の「しるし(験)の杉」を授かることができ、商売繁昌、家内安全の御符として平安時代から続く、伏見稲荷の杉の小枝を身につける習慣に基づいた由緒ある風習です。
本宮祭
時期:7月土用入後初の日曜または祝日
稲荷大神を祀る全国の崇敬者が集まる大祭で、前日の宵宮祭では、稲荷山全域に奉納された石灯篭や提灯に明かりが灯り、幻想的な雰囲気に包まれます。また、参集殿前の広場では本宮踊りが行われ、境内は終日賑わっています。
火焚祭
時期:11月8日
秋の豊穣に感謝し、春に迎えた穀物の神様を山へお送りする祭です。本殿の祭が終わった後、全国から寄せられた十数万本の火焚串を炊き上げ、参列者一同で罪障消滅、万福招来を祈ります。夕方になると、本殿前にて古くから伝わる「人長舞」という神楽が奉納されます。
伏見稲荷大社で一休み
ヴァーミリオンカフェ
厳選された挽きたてのこだわりコーヒーが楽しめるカフェ。コーヒーは京都の焙煎所で特別に煎られたものを使用しています。京都の食材を使った自家製サンドイッチやブランチメニューも楽しめます。テラス席も用意されているので、カフェ利用だけでなく、ゆっくりお食事するのにもおすすめです。
住所:京都市伏見区深草稲荷御前町85
総本家宝玉堂
80年以上の歴史を持つ稲荷繁栄会にある、稲荷煎餅発祥のお店。80年以上変わらず、1日1000枚ほどのおせんべいをひとつひとつ、丁寧に焼いています。きつねの顔をしたかわいい「きつね煎餅」は、お土産にもぴったり。鈴の形をした「鈴せんべい」は、中におみくじが入っていて、参拝後の運試しとして伏見稲荷の名物となっています。
住所:京都市伏見区深草一ノ坪町27-7
稲荷茶寮
伏見稲荷大社の境内に新設された「啼鳥菴(ていちょうあん)」という休憩所にある、日本茶のカフェ。伏見稲荷大社や東福寺も御用達の宇治産高級抹茶を製造販売する「椿堂茶舗」が経営しているカフェなので、本格的なお茶を気軽に楽しめます。赤い鳥居が乗った「稲荷パフェ」や「稲荷かき氷」はフォトジェニックで、SNS映え間違いなし。ここでしか食べられない、特別なスイーツです。
住所:京都市伏見区深草藪之内町68
伏見稲荷大社など、京都の神社仏閣巡りを気軽に楽しむなら、現地オプショナルツアーがおすすめ!
日本の観光スポット人気ランキングでも例年上位の伏見稲荷大社は、京都旅行に欠かせないスポットです。周辺には、他にも魅力あふれる神社仏閣が点在しています。京都を楽しみ尽くすなら、便利な現地オプショナルツアーがおすすめ。VELTRAではWi-Fi完備のバスツアーから、ミステリーガイドのウォーキングツアーまで、個性豊かなツアーを紹介しています。ぜひチェックしてみてください!
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