シムジア®による治療中の感染症対策に関して
シムジア®による治療を安全に続けることができるよう、感染症の対策と予防について、ご案内いたします。
次のような症状があらわれた場合は、すみやかに主治医・看護師または薬剤師へご相談ください。
鼻水、くしゃみ、鼻づまり、頭痛、寒気、全身がだるい、のどが赤い、のどの腫れ、のどの痛み、発熱、震え、発汗、せき、痰、息苦しさ
シムジア®は、乾癬の症状の原因となっている、過剰に増えたTNFα(ティーエヌエフ アルファ)という炎症を惹起させるサイトカインを抑制するお薬です。一方、TNFαは感染防御のはたらきもあり、シムジア®を投与中の一部の患者さんでは感染症にかかりやすくなる場合があります。上記のような風邪に似た症状があるとき、または体調に異変を感じたときは、次の受診日を待つことなく、すみやかに主治医・看護師または薬剤師へご相談ください。
自己判断でシムジア®を中止しないでください。
感染症への影響を心配して、シムジア®を自己判断で中止してしまうと、乾癬の症状が悪化する恐れがあります。
治療を続けることに不安を感じたら、必ず主治医・看護師または薬剤師へご相談ください。
普段から感染症対策を心がけましょう。
風邪を含めた感染症は、乾癬の悪化にもつながるため、普段から感染症対策を心がけましょう。感染症の対策や予防には、日頃の手洗いや健康管理などがとても大切です。咳エチケットと手洗いの方法のポイントについては、下記をご参照ください。
感染症対策について
(厚生労働省より)
出典:首相官邸HPより
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000593493.pdf
予防接種を希望される場合には、主治医へご相談ください。
予防接種は、ワクチンの成分の違いから不活化ワクチンや生ワクチンなどの種類に分けられます。
シムジア®などの生物学的製剤を使用している場合、感染症発現のリスクを考慮し、生ワクチンの接種は行わないとされているため、予防接種の際には注意が必要です。
高齢の方や感染症の流行時期などに予防接種を希望される方は、主治医へご相談ください。
新型コロナウイルスに対するメッセンジャーRNAワクチン及びウイルスベクターワクチンは生ワクチンではありませんが、接種を希望される際には主治医へご相談ください(2021年3月現在)。
予防接種の種類について
接種可能なもの(不活化ワクチン):
:インフルエンザ、肺炎球菌 など
接種を避けたほうがよいもの(生ワクチン):
:BCG、麻疹(はしか)、風疹、水痘(みずぼうそう)・
帯状疱疹、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)など
予防接種後の注意点
予防接種後は、接種した箇所にケブネル現象(皮膚への刺激により、皮膚症状が出現する現象)がみられる可能性があります。接種後は皮膚症状に注意するようにしましょう。
普段受診していない他の診療科・医療施設を受診される際には、
シムジア®による治療を受けていることをお伝えください。
乾癬ではない病気で治療が必要になった場合、その病気への影響や治療薬の飲み合わせを確認する必要があります。乾癬以外の病気で他の診療科や医療機関を受診される際には、シムジア®による治療を受けていることを主治医・看護師または薬剤師へ必ずお伝えください。
なお、携帯していただける「シムジア®投与カード」とお薬手帳に貼付可能な「シムジア®投与シール」をご用意しております。
ご希望の方は、かかりつけの医療機関へお申し出ください。
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