季節と乾癬<夏>|乾癬基本知識コラム|みんなの乾癬物語【明日の乾癬 by UCBCares】

乾癬基本知識コラム

季節と乾癬<夏>

7月

関節痛がみられたら注意が必要?

皮膚症状とともに手足の指などの関節に腫れや痛みがあらわれるのが、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)です。通常は皮膚症状が出現してから5~10年後に関節症が出ることが多いとされています1)。治療が不十分な場合、将来的に関節に変形をきたすことがあるため、早期に発見し適切な治療を行うことが大切です。関節に腫れや痛みがあらわれた場合には、乾癬の主治医に相談しましょう。

1)Yamamoto T et al. J Dermatol. 2016. 43(10): 1193-1196.

7月

乾癬と肥満は関係してるって本当?

乾癬と肥満は関係性があると考えられてきました。
乾癬は、発熱や炎症を促進する作用をもつサイトカインが増え過ぎることにより悪化するといわれており、そのサイトカインは脂肪細胞からもつくられています。また、体脂肪率や内臓脂肪などが高いほど、皮膚症状の重症度が高かったという報告1)もあります。肥満をコントロールするためにも生活習慣を見直したり、改善することが大切です。

1)Takahashi H et al. J Dermatol Sci.2009; 54(1):43–63.

8月

乾癬の治療方法は? 知っていますか、さまざまな治療方法があること

乾癬の治療方法には大きくわけて外用療法、内服療法、光線療法、生物学的製剤による注射療法の4つがあり、症状が出ている箇所に対して行われる局所療法、全身への効果を期待して体の中から治療する全身療法の2つにわけることができます。治療方法は、乾癬の状態や他の病気、患者さんの生活状況などをふまえて決定されます。治療についてわからないことや、現在の治療を見直したい場合には主治医に相談しましょう。

8月

乾癬治療はどこでも受けられるの?

乾癬の治療はどこの病院でも同じ内容の治療を受けられるわけではありません。
医師によって専門性が異なったり、病院によって設備が違うため、個人の治療方法に合った病院を選ぶ必要があります。
主治医へ相談したり、ご自分で探すことが難しい場合には、お近くの乾癬患者会に参加して相談してみましょう。

日本乾癬患者連合会(JPA)は日本全国の乾癬患者会から構成されており、各地域で乾癬患者さん向けの疾患啓発を行うほか、関連学会へ参加するなどもしています。
webサイトで詳しい活動内容をご覧いただけます。

日本乾癬患者連合会:http://jpa1029.com/

9月

治療に満足していないとき、主治医にどのように相談したらよい?

乾癬は、その症状により患者さんを取り巻く環境に大きな影響を与えることから、患者さんと医師が話し合いをしながら治療目標を決めることが大切です。しかし、患者さんと医師では治療目標が異なる場合があり、目標設定の「ずれ」が68.7%みられたという報告1)もあります。
より満足のいく治療を行うためにも、治療の選択に必要な「症状の程度」、「生活上で困っていること」を主治医へ伝えるようにしましょう。

1)Okubo Y et al. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2018; 32(4): 606-614.

9月

体調管理で気をつけたほうがよいことってあるの?

乾癬を悪化させないために、虫歯や慢性の扁桃炎、蓄膿症などの感染症を根治的に治療することや、体重管理が大切です。
感染症や肥満は、乾癬に関わっているだけでなく、治療内容によっては十分な効果が得られにくいことがあるといわれています。主治医と相談し、ご自分にとっての適切な目標体重や生活習慣の改善目標などを立ててみましょう。

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