診察室の参観日 医療法人社団 仁優会 武岡皮膚科クリニック| 乾癬治療 【明日の乾癬 by UCBCares】

診察室の参観日

生物学的製剤も含む最新の治療法
を取り入れ「診療所で完結できる
乾癬治療」を実践する

医療法人社団 仁優会 武岡皮膚科クリニック
香川県 丸亀市

提供:

医療法人社団 仁優会
武岡皮膚科クリニック

診療所での乾癬治療について、病院に比べ「専門性が高くない」「最新の治療法に対応できていない」との印象を持つ人は少なくない。
しかし、生物学的製剤を導入するなど、乾癬治療に積極的に取り組む診療所も増えてきた。
その1つである武岡皮膚科クリニックで院長を務める武岡伸太郎先生に「クリニックにおける乾癬診療」をテーマに伺った。

大学病院での乾癬治療の経験を踏まえて
基幹病院と連携し、乾癬治療を本格的に開始

日本皮膚科学会は、乾癬治療薬として認可された生物学的製剤の使用を希望する施設を審査し、「乾癬生物学的製剤使用承認施設」として公表している(695 施設)。現在、四国でこの承認を受けた診療所は3 施設、いずれも香川県内で、そのうちの1 施設が丸亀市にある武岡皮膚科クリニックである(2021 年11 月現在)。
同院は1989 年に開設、現在院長を務める武岡伸太郎先生が2016 年に先代から引き継いだのを機に本格的に乾癬治療を開始した。
その理由として武岡先生は、「私自身が帝京大学皮膚科学講座在籍時に、乾癬に関する専門的な知識を得たことが大きく影響しています。

武岡 伸太郎 先生

その上で、この10 年ほどの間に生物学的製剤が使用実績を通じて安全性が検討され、症状が改善する効果も期待できることから、今後も乾癬治療は更なる進展を遂げていくと確信できたので、乾癬治療にも力を入れることにしました」と話す。
2018 年には、四国内で一早く生物学的製剤の使用承認施設に。その際、導入時のスクリーニング検査や導入後の定期的な検査、副作用などの緊急対応先として高松赤十字病院および坂出市立病院と連携。院内では、在宅自己注射が認められた生物学的製剤の処方にあたって、看護師が患者さんに指導できるよう学習会を開くなどして準備を整えた。
生物学的製剤の導入開始後、同クリニックには平日の日中に病院で受診できない患者さんや、これまでの治療で症状の改善がみられない患者さんが来院。生物学的製剤について説明すると、「乾癬の症状が良くなるなら使いたい」という希望が当初の想定よりも多く、武岡先生はその必要性を改めて実感したという。

“ 患者ファースト” の考えに基づく
乾癬治療を実践

“患者ファースト”を標榜する武岡皮膚科クリニックでは、乾癬治療において「症状を効率良く改善する視点」と、「受診の負担を軽減する視点」を重視している。
乾癬治療の光線療法には、PUVA(プーバ)療法、ナローバンドUVB 療法、UVA-1 療法、エキシマライト療法があり、それぞれ長所・短所、適応疾患の若干の違いなどがあるが、同クリニックでは、ナローバンドUVB 療法およびエキシマライト療法を採用。全身に照射できる治療装置や、従来に比べ副作用が少なく治療時間を短縮する最新のエキシマレーザーなどを積極的に導入し、症状改善の効率化を図っている。「光線療法は副作用が少なく効果が高い療法ですが、全身照射が必要な患者さんには局所型機器では効率が悪いので、全身照射型の機器も導入しました。コストはかかりますが、治療のために機器が進歩しているなら、診療所として、それに対応していきたいと思っています」(武岡先生)。

患者さんが通院の負担を軽減できるように
診療所で完結できる乾癬治療が広がることを期待

生物学的製剤による治療では、同製剤を導入する高松市の渡辺医院、筒井内科・皮ふ科医院との間で「診診連携」を実現。たとえば、同クリニックで生物学的製剤の治療を受けていた患者さんが高松市方面に転勤した場合には、紹介状を出して、渡辺医院または筒井内科・皮ふ科医院で継続して受診してもらうよう勧めている。
「香川県内では現在、生物学的製剤による治療で、診療所から診療所への橋渡しが可能になっています。香川県以外の四国3 県でも生物学的製剤を導入する診療所が増えれば、患者さんが県外転勤になっても近隣の診療所で治療を継続することが可能になり、患者さんの受診負担の軽減にもつながっていきます。生物学的製剤治療に限らず、診療所でできるだけの治療を行い、診療所では対応しきれない場合のみ基幹病院や大学病院と連携する、それが私の理想とする地域医療連携です」。
武岡先生は、患者さんのつらさや悩みをできるだけ患者さんに負担をかけずに解消したいとの思いから、基幹病院や大学病院に必要以上に頼らない“新たな皮膚科クリニック像”を作ろうとしている。「そういう診療所がいつかスタンダードになると信じています」。

学会に積極に参加し、講演も行うことで
最新の知見の修得と専門性の維持を心がける

こうした“新たな皮膚科クリニック像”の実現に向け、武岡先生は専門性を高めるための一環として、日頃から乾癬に関する最新情報を入手するほか、皮膚科関連の学会の講師を務めるなどしている。
2021 年11 月に実施された「第85 回日本皮膚科学会 東京支部学術大会」では、『クリニックにおける尋常性乾癬外用療法の治療実態』と題して講演。新しいステロイドとビタミンD3 の配合薬を取り上げて効果の評価を発表した。
「学会の講演では、多くの人にまだ知られていない最新の情報をテーマに話すようにしています。そのため、事前に最新の情報を収集して習得(インプット)し、講演(アウトプット)することで、私自身にも知識が蓄積されます。それは、患者さんの診療に生かされ、高い専門性を保つことにもつながっているのです」。

症状の改善がみられない患者さんがいたら
諦めず専門性の高い医師を探して受診してほしい

乾癬治療は日進月歩で進展し、生物学的製剤の使用などで症状がコントロールしやすくなるとともに、診療所の中にも高い専門性を持つ施設が着実に増えている、と話す武岡先生。「今の治療で症状の改善がみられないと感じている患者さんは、諦めずにもう一歩踏み出して、乾癬治療の専門性が高い診療所を探し受診してほしいと思います。私たち皮膚科医は最適な治療を提供し、患者さんの症状改善を目指し全力でサポートします。将来的には患者さんの通院負担の軽減や症状の効率良い改善のために、乾癬治療をできるだけ診療所で完結できるように努めていきます」。
一方で、武岡先生は“患者ファースト”の視点から、患者さん自身が乾癬について知ることの大切さを説く。「患者さんの中には、長く治療を受けてこられたのに、乾癬という病気がどのようなものかをあまり理解していない方もおられます。私は、根拠の不明な情報に惑わされることを未然に防ぐためにも、患者さんには、ご自身で乾癬という病気についてあらかじめ基本的な知識を得る努力をされることをお勧めしています」。

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