ようこそ! 患者会 東京乾癬の会P-PAT | 支援制度とサポート 【明日の乾癬 by UCBCares】

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東京乾癬の会P-PAT

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現在、日本全国に24の乾癬患者会があり(2022年4月現在)、それぞれ独自に、乾癬に対する正しい知識、患者同士の交流・情報交換、専門医を講師とする勉強会、会報やSNSによる情報発信などを行っています。今回は、その1つである「NPO法人 東京乾癬の会 P-PAT(ピーパット)」のスタッフである添川雅之さんと木戸薫さんにお話をお伺いしました。

P-PATのスタートは患者有志による乾癬学習懇談会

東京乾癬の会P-PATの会員数は約230人(2021年12月現在)。東京近郊はもちろんのこと、全国に会員がいます。
P-PATの最初の「P」はPsoriasis(乾癬)、「PAT」はPatient’s support Association in Tokyo(東京患者会)を指します。始まりは、2001年11月に医師の協力の下、患者有志で開催した乾癬学習懇談会。参加者20人のうち、患者会の趣旨に賛同した10人ほどで発足しました。その2ヵ月後には、会報誌『P-PAT letter』創刊号を発刊。ワークショップや学習懇談会、懇親会などを開催し、参加者が増えるとともに会員数も増えていきました。発足当初から会の運営に携わり、副理事長を務める添川雅之さんは、こう話します。
「私自身、膿疱性乾癬と乾癬性関節炎を併発している乾癬患者で、発症してから40年が経ちます。当初は劇的に効く治療薬もなく、正しい情報もなく、入院するほど悪化したり、高熱が出て寝たきりになったこともあり、悲惨というか孤独でした。しかし患者会を立ち上げ、年齢や性別に関係なく多くの人とつながったことで様々な悩みが解消し、乾癬という病気と向き合いながら生きていく上で支えになりました」。 患者会というと、なかには「怪しい団体」「偏った主張の人の集まり」というイメージを持つ人もいますが、乾癬の患者会は、各地の乾癬専門医が相談医として加わっていて、乾癬についての学習や患者さん同士での交流が活動趣旨となっています。

患者同士のつながりで、
心の支えと正しい情報を得ることができる

同じ病気の人同士が出会うことのメリットはたくさんあります。たとえば、この10年で治療に大きな役割を果たすようになった生物学的製剤は、重症化した乾癬の症状を大きく改善させますが、副作用や自己注射に不安を感じたり、治療費が高額であることなど、患者さんの悩みは尽きません。そのような時に患者会に参加すれば、実際に生物学的製剤で治療している人の体験談を教えてもらえます。
「乾癬は、症状の現れ方や薬の効き方には個人差があります。たとえば塗り薬は、塗り方で効果に差が出る場合があるので、基本を見直すのも大事なようです。正しい情報、最新情報を得ながら患者同士の情報交換もできるので、患者会を上手に利用してほしいです」。

そう話すのは、もう1人の副理事長で、入会などの問い合わせへの対応も担当する木戸薫さん。
P-PATとの出会いは15年前になるそうです。
「私は乾癬と関節炎が重症化し、具合が悪くなり過ぎて寝たきりのような状態でした。将来の希望が持てない生活をしていたのですが、最終的に治療がうまくいき、元気になってきた頃、P-PATが開催した乾癬フォーラムに参加したのがきっかけで乾癬と向き合う大切さを知り入会しました」。
P-PATのスタッフは、誰もが明るく元気そうに見えますが、乾癬の症状や治療など様々な体験をして乗り越えてきている人が少なくありません。積極的に会に参加するようになった木戸さんは、診察室とは全く違う医師と患者の会話、聞いたことのなかった治療に関する細やかな説明などに触れるうち、主治医との付き合い方も変わっていったそうです。
「P-PATのイベントに参加して患者力が高まったという声が多く、嬉しい限りです。最適な治療法をお医者さんと一緒に探していけることが大事だと思いますので、そのためのイベントや、相談医とコミュニケーションを築く場などを、創意工夫しながら開催していきたいと思っています」(添川さん)

会員を励ますイベントを
数多く開催

P-PATでは、イベントとして乾癬フォーラム(春・秋の年2回開催)、ウィメンズセミナー(年1回)、乾癬ハート(年1回)、乾癬性関節炎・膿疱性乾癬患者の集い(年1回)を開催しています。交流会としては、食事会やオンライン交流会(Zoom飲み会、おしゃべりカフェなど)があります。年2回発行している会報誌『PSORIASIS』は、乾癬の情報が満載です。

ウィメンズセミナー

なかでも好評のウィメンズセミナーは、15年以上続いています。乾癬の女性(年齢不問)、お子さんが乾癬患者さんの方々も参加しています。ウィメンズセミナーでは乾癬の女性に関わるここでしか聴けない話や専門医とのQ&Aなど、毎回楽しみにしている方も多いとか。全国のP-PAT会員(沖縄~北海道)だけでなく、非会員の方の参加も多いそうです。コロナ禍になり会食ができない2020~2021年はオンライン開催となりましたが大盛況でした。
その内容は、2021年は聖母病院の小林里実先生が、どうしても治りにくい乾癬部位について講演。また“乾癬おしゃべりクッキング”のコーナーでは、道端アンジェリカさんがゲストに招かれ、レシピを紹介。「アンジェリカさんは、SNSで乾癬であることを告白されましたが、このことで勇気付けられた女性は多いと思います。ウィメンズセミナーでは、参加者の皆さんに気さくにお話してくださり楽しい時間を過ごすことができました」(木戸さん)。

乾癬性関節炎・膿疱性乾癬患者の集い

毎回40~50人が参加するという、人気のセミナーです。
乾癬の中でも、発熱や皮膚の発赤とともに膿疱(皮膚に膿がたまったもの)がたくさん出現する膿疱性乾癬は、他人にうつる心配はないのですが、目立つこともあり、患者さんは、2010年に生物学的製剤が承認されるまで本当につらい思いをしてきました。添川さんは、「現在のような劇的な効果のある薬もなかったので、もうどうしたらいいのかわからなくなることもありました。今は生物学的製剤のおかげでほとんど皮膚に症状はありませんが、あの時のつらい思いを、他の人たちにしてほしくない。その思いが強いです」とかつての体験を振り返ります。

“患者さん一人ひとりが幸せになる”を目指して、発信し続ける

現在、P-PATの活動の中で積極的に注力しているものの1つにSNSがあります。たとえば「P-PAT公式LINEオープンチャット」は、会員でなくても参加できます。ニックネームで書き込めるので、気軽にやり取りでき、病気の悩みや薬などに関するリアルな話が盛り沢山です。「○○の薬を使用したら症状が良くなった」「薬の効きが思ったほどではない」「△△と言われて大ショックだった」「こんな時は、どうしたらいい?」などの言葉が飛び交います。誰かが悩みを打ち明けると、経験者からアドバイスが返ってくる可能性が高いのも魅力です。
そのほか、TwitterやInstagram、Facebookもあります。「ひとりで悩んでいる患者さんやご家族が、SNSを通じて気持ちが前向きになり、悩みを打ち明ける場として患者会を利用するようになってくれればいいなと思いながら発信しています」と木戸さんは話します。
「乾癬に関する悩みの深さは人それぞれ違い、目指すゴールも異なりますが、昔と違って今は様々な治療薬があり、驚くほど症状が改善されることもあります。悲観的にならなくていい病気なんだ、ということを知ってほしい。私たちは、乾癬患者さんが独りで悩まず、一人ひとりが元気に幸福になることを願って活動を続けていきます」という添川さんの力強い言葉がとても印象に残りました。

「Rebrand Yourself vol.1」2022年5月掲載

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