乾癬治療の流れ 診断~治療を始めるまで| 乾癬治療【明日の乾癬 by UCBCares】

専門医に聞く乾癬治療

乾癬治療の流れと
患者さんに大切に
してほしいこと

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医療法人社団 廣仁会
札幌皮膚科クリニック 院長

安部正敏
先生
01

受診〜診断まで

受診〜診断まで

「これってなんだろう」
—気になる症状があらわれたら、気軽に受診を

受診のきっかけ

皮膚科には多くの方がお見えになります。そのほとんどが、何か皮膚に症状があらわれたことを契機にお越しになります。皮膚に生じた病変を“
皮疹
ひしん
”といいます。乾癬では、多くの場合、頭皮や肘、膝に生じた皮疹を気にして受診されますが、この他にも、爪の変形や表面の凹凸、頭皮のフケ、皮疹の痒み、関節の痛みなどさまざまな症状の訴えをお伺いします。以前は、自己判断で「湿疹」と判断し、市販薬を使用しても治らないため皮膚科を受診される⽅が多くいらっしゃいました。しかし、最近では、インターネットの普及で、ご⾃分やご家族が自らの皮膚症状について、類似した写真や別の患者さんが書かれた闘病記などをご覧になったうえで来院され、最初から「この症状は乾癬ではないでしょうか」とおっしゃる⽅も少なくありません。

皮膚科専門医なら診断は難しくない

ひとくちに乾癬といっても、大きく5つのタイプに分類されます。これらは、治療法や予後を考えるうえで極めて重要です。

最も多いのは“尋常性乾癬”で、皮膚のみに症状がみられます。尋常性乾癬では皮膚が生まれてから脱落するまでの期間が大幅に短縮するため、皮疹は、
紅斑
こうはん
(⽪膚表⾯の⾚み)や肥厚(⽪膚の盛り上がり)、
鱗屑
りんせつ
およびそれが脱落した
落屑
らくせつ
(フケ)などがみられます。滴状乾癬は皮疹が小型で、病巣感染なども原因となるため比較的治癒しやすい特徴があります。膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症はともに重症型で、前者は紅斑上に膿疱(ウミのような皮疹)、後者は全身に紅斑がみられ、皮膚全体が赤く潮紅します。他方、乾癬性関節炎は乾癬の皮膚症状に加えて関節症状がみられる型です。それぞれについて、皮膚科専門医は、皮疹の分布や配列などに加え、病理学的検査、血液検査、場合によりレントゲンなどの画像検査を参考に診断を進めていきます。

また、皮疹が典型的ではなく、他の皮膚疾患との鑑別が必要な場合には、⽪疹の⼀部を採取し、顕微鏡を⽤いて病理組織学的に診断することもあります。しかし、通常は皮膚科専⾨医にとって、それぞれに特徴的な⽪疹や症状から「乾癬」と診断することは難しくありません。ぜひ、お気軽にご相談ください。

気軽に受診し、思うままに話す

お住まいの近くの皮膚科専⾨医は、「公益社団法⼈ ⽇本皮膚科学会」ホームページで簡単に知ることができます。ホームページ上の「専⾨医をさがす」をご利用ください。「皮膚科専⾨医」と聞くと、「敷居が⾼い」と感じたり、「乾癬じゃなかったらどうしよう」「間違っていたら」などと思ってしまうことがあるかもしれません。そもそも乾癬でなくとも、皮膚に何らかの症状がある場合には、その時点で健康な皮膚ではない可能性があります。乾癬でなかったとしても、他の⽪膚疾患が見つかることもあります。現実に、乾癬と思って受診された方が、皮膚のリンパ腫であったことなど、枚挙にいとまがありません。乾癬と診断されれば、すぐに治療を開始することも十分可能です。

また、受診に際し、「何をどう話せばよいのか、何か準備していかないといけないのでは」と⾝構えてしまうかもしれませんが、思うまま⾃由にお話しいただいて結構です。「⼤事なことを⾔い忘れてしまいそうで不安だ」ということでしたら、メモに書き留めておくのはとてもよい方法です。また、診察はあくまでコミュニケーションですから、一回の診察の際に欲張って“あれも聞きたい、これも聞きたい”では、皮膚科専門医も一番お困りの問題点を見つけにくくなるものです。乾癬は皮膚科専門医と共に治していく疾患ですから、焦らず順序立てて、その時最も知りたいことを聞くといいでしょう。

まずは、乾癬の早期発⾒・早期治療のためにも、「発疹がいつまでも治らない」「フケがたくさん出る」「⽖がボロボロ」など、少しでも気になる症状があれば、「ちょっと相談してみよう」という気楽な気持ちで、皮膚科専⾨医を受診してください。

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