季節と乾癬<秋>|乾癬基本知識コラム|みんなの乾癬物語【明日の乾癬 by UCBCares】

乾癬基本知識コラム

季節と乾癬<秋>

10月

世界乾癬デー! 世界の活動を知ろう

乾癬の患者さんは、世界に約1億2,500万人、日本だけでも約56万人1)といわれています。数だけ見ればそれほど珍しい病気とはいえませんが、一般的には乾癬への理解があまり進んでいないのが実情です。そこで2004年、国際乾癬患者会連盟(IFPA)のはたらきかけにより誕生したのが、毎年10月29日に開催される「世界乾癬デー(World Psoriasis Day)」です。世界乾癬デーは、乾癬患者さんの意識向上や治療環境の改善、一般の方も含めた乾癬への理解を深めることなどを目的としています。

1)Kubota K et al. BMJ Open. 2015; 5(1): e006450.

日本乾癬患者連合会のWebサイトでは、世界乾癬デーについて紹介しており、さまざまな活動内容を知ることができます。

日本乾癬患者連合会 世界乾癬デー:http://www.jpa1029.com/wpd/

10月

食欲の秋! 食生活に気をつけるべき?

おいしい食材が豊富な秋。食欲にまかせて、つい食べすぎてしまいがちな季節ですが、内臓脂肪の増加は乾癬の悪化につながります。栄養バランスを心がけた食事を心がけましょう。脂肪が多いものや、高カロリーのものは控えめにし、肉類より魚類や野菜を選ぶようにしましょう。特に赤身の魚や青魚の成分には、炎症を抑えるはたらきがあります。旬のサンマやサバを積極的にとり、季節を楽しむのもよいでしょう。かゆみがある方は、香辛料や熱いスープなど、体を温める食べ物はかゆみが増すことがあるため注意するようにしましょう。

11月

皮膚への刺激が与える影響、ケブネル現象ってなに?

乾癬の患者さんが症状のない皮膚を引っかいたり、傷つけたりすると、その箇所に新たな発疹などの皮膚症状がみられることがあります。これが、ケブネル現象です。衣服や靴、眼鏡などのこすれや、虫刺され、かゆみにより掻いたことなど、摩擦が原因になることもあります。
ケブネル現象を起こさないよう、保湿によりかゆみを予防するなど、過度な摩擦を避けるようにしましょう。

11月

全国に患者会があること、ご存じですか?

日本では、各地に乾癬患者さんによる患者会があります。患者会は、患者さん同士の理解や乾癬についての学習を目的としており、地域に密着した活動を行っています。また、相談医がサポートしている場合もあり、乾癬について正確な情報を得られることができるだけではなく、ご自分の住む地域にどのような医師がいるかを知ることもできます。
「乾癬についてもっと知りたい」、「他の患者さんの声を聞きたい」など、情報収集の場として選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

日本乾癬患者連合会:http://jpa1029.com/

12月

インフルエンザなどの感染症に注意しよう!

乾癬にとって、風邪やインフルエンザ、肺炎などの感染症は大敵です。菌やウイルスが体内に入ることで、乾癬が悪化する場合があります。そのため、感染症対策が重要となります。インフルエンザや肺炎球菌などの予防接種は乾癬の方も受けることができます。主治医の判断によっては接種できないこともあるため、接種を希望する場合には確認しましょう。
インフルエンザなどの流行期には、マスクを着用して予防したり、手洗い・うがいを習慣づけるようにしましょう。

12月

外用薬?間違った塗り方をしていない?

乾癬の治療の中でも一般的なものが、塗り薬です。主な種類はビタミンD3外用薬、ステロイド外用薬があり、効果を確実に得るために、量と回数を守って使用することが大切です。
適量を確認する目安として、軟膏の場合は人差し指の先から第一関節まで、ローションの場合は1円玉大が大人の手のひら2枚分の範囲であるといわれています。こちらの方法を参考とし、主治医の指示に従ってきちんと継続するようにしましょう。

乾癬基本知識コラム

JP-DA-2500365