デリケートゾーンのできもの、ひとりで悩んでいませんか?
繰り返す「痛い
おでき」の正体は?
足の付け根(そけい部)やお尻など、デリケートな場所にできものができると、「家族や友人にも相談しづらい」「鏡を見るたびに落ち込んでしまう」と悩んでしまうことはありませんか?デリケートゾーンの悩みは決して特別なことではありませんが、誰にも言えずにひとりで抱え続けることで、心まで傷ついてしまうこともあります。もし、同じような場所にできものが何度も繰り返している場合、それは単なる肌荒れではなく、皮膚の病気が隠れているサインかもしれません。
デリケートゾーンは下着などの摩擦や蒸れが生じやすく、皮膚のトラブルが起こりやすい環境です。一般的な細菌感染による一時的なおでき(毛包炎など)のケースもありますが、何度も繰り返して痛みを伴うしこり(結節や膿瘍など)が生じる場合、「化膿性汗腺炎(かのうせいかんせんえん:HS)」と呼ばれる慢性的な皮膚の炎症性疾患である可能性があります ※1。
【参考文献】
デリケートゾーンのできものには、一般的な毛包炎(毛穴の細菌感染)、せつ(おでき)、尋常性ざ瘡(ニキビ)、表皮嚢腫(粉瘤)など、さまざまな種類が考えられます ※1。
それらとHSを見分ける特徴として、HSでは黒ニキビのようなもの(面ぽう)から始まり、硬いしこり(丘疹、結節)や膿が溜まる状態(膿瘍)が見られます ※2。さらに進行すると、皮膚の下でトンネル状に繋がる瘻孔(ろうこう)や瘢痕(傷跡)へと変化していくと考えられています ※2。 目安として、そけい部や臀部、わきの下などの特定の部位に、「6ヶ月以上の期間で2回以上再発する」場合、HSの可能性が高いと報告されています ※2。
HSの初期段階は、毛穴の過度な角化によって毛穴が詰まり、そこが破裂することで二次的な炎症を引き起こすことだと考えられています ※3。デリケートな部位に発生しやすいため、発見や受診が遅れてしまうことが多いのもこの疾患の特徴です。
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【参考文献】
HSの発症や悪化には、さまざまな要因が関わっていると言われています ※1。 特に、きつい下着や衣服による摩擦・圧力などの「機械的ストレス」は、皮膚に微細な損傷を与えて症状の悪化につながる可能性があります ※2。また、カミソリでのシェービングやワックス脱毛も皮膚への刺激となるため、避けることが望ましいと考えられます ※3。
日常生活での対策として、患部を締め付けないゆったりとした衣服や、吸湿性の高い下着を選ぶことが推奨されます ※4。さらに、喫煙や肥満も症状を悪化させるリスク要因とされているため、適正体重の維持や禁煙といったライフスタイルの見直しも、状態の管理に役立つとされています ※1。
【参考文献】
「デリケートな場所だから診察で見せるのが恥ずかしい」と感じるのは自然なことです。しかし、HSは進行性の疾患であるため、放置せずに適切なケアを開始することが大切です。 医療機関では、症状の進行度に合わせて、塗り薬や飲み薬、注射による生物学的製剤といった薬物療法のほか、必要に応じて外科的な処置など、さまざまな治療の選択肢が検討されます ※1※2。
「 病院検索ツール」では、HSの相談ができるお近くの医療機関を探すことができます。受診のハードルを少しでも下げられるよう、「医師の性別」で絞り込み検索を行うことも可能です。女性医師がいるクリニックなどを選ぶこともできるため、まずは一人で悩まず、相談しやすい環境を見つけて受診を検討してみてください。さらに診察の際に、症状を話さなくても相談ができる「 相談シート」を使用することで、症状やお悩みについて、よりスムーズにご相談いただけます。
【参考文献】